人間は40代を迎える頃から近くの対象物を見づらくなってきます。
これは眼球の内部の筋肉や水晶体の柔軟性が失われていくために発生する現象で、
いわゆる「老眼」と呼ばれる状態です。
これはどうしようもないことです。
どうしようもない加齢による現象ですが、
仕事では自分が老眼だからといって周りは字を大きく書いてくれたりしません。
ですから、老眼を少しでも軽減するためには遠近両用メガネとなるんですが、
遠近両用メガネって慣れるまで時間がかかるとよく耳にします。
実際、遠近両用メガネって慣れるまでの期間はどれくらいなのか?
もくじ
◆遠近両用メガネって慣れるまでの期間はどれくらいなのか?
私の場合においては1ヶ月くらいでした。
遠近両用メガネって慣れるまでの期間は人によって差があります。
というのも使い始める年齢や、使う場面に大きく作用されるからです。
また機能上どうしても見え方に満足いかないところもあります。
ですから、慣れるということに加えて、
遠近両用メガネは、こういうものだと納得するかどうかでも変わってきます。
つまり「慣れる」と「あきらめる」という側面があるんです。
遠近両用メガネの「慣れる」と「あきらめる」という側面とは、
具体的に、どういうことなのでしょうか?
◆「慣れる」とは、どういうことか?
遠近両用メガネに慣れるとは、
・見え方に慣れる
・使い方に慣れる
に慣れるということです。
・見え方に慣れるとはどういうこと?
今までの普通のメガネですと、メガネのどの部分で見ても同じ見え方です。
しかし、遠近両用メガネは決まった場所で見ないとよく見えません。
遠近両用メガネのレンズ上部では遠方を視覚認識できます。
レンズ下部にかけて近くを見るための度数に徐々に変化していくものなのです。
ですから遠くを見る時は遠くを見るための部分で見なくてはなりません。
そういった今までと違う「見え方」に慣れる時間が必要となります。
・使い方に慣れるとはどういうこと?
使い方ですが、例えば私の場合メガネを掛ける時のクセがあります。
メガネをしっかり耳と鼻に掛けるのではなく、
すこし斜め前にずらして掛けるのです。
図でいうところの②です。
遠近両用メガネを作る時にはきちんと図の①のように掛けて調整します。
しかし、実際使い始めると今までの習慣で②のように掛けてしまいます。
遠近両用メガネはレンズの決まった場所で見ないときちんと見えません。
また、姿勢がわるく猫背になりがちな私は、あごが前に出るクセがあります。
そうした場合もきちんと掛けた①の時とあごが前に出た③とでは、
レンズを通る目線の場所が変わって来てしまいます。
ですから、今までのメガネと同じような使い方では上手く見えません。
遠近両用メガネを無意識に、きちんと掛けて見る習慣がつくまでの、
使い方に慣れる時間が必要となります。
◆「あきらめる」とは、どういうことか?
「あきらめる」とは遠近両用メガネは、
・遠くがはっきり見えない
・近くが歪んで見える
というものであることを認める事です。
・遠くがはっきり見えない
遠くがはっきり見えないとはどういうことなのか?
遠近両用メガネを作る時にはきちんと遠くが見えるように度数調整しました。
にもかかわらず、はっきり見えない。
これは遠近両用メガネでは一枚のレンズで遠くと近くの度数を兼ねています。
そのため大雑把に言えば遠くが見えるのは、
普通のメガネと比べるとレンズの半分の部分となり視野が狭くなります。
遠くが見えないことはないのですが、
どうしても普通の眼鏡と比べると見えにくいのです。
特に、歩きながらとかでは焦点があいにくく見えにくいと感じます。
こういった見え方に対しては、
「なんで普通の眼鏡のようにちゃんと見えないんだ」と感じてしまいます。
しかし、遠近両用は遠くも近くも見えますが万能ではないのです。
「こんなものだ」と思えるかどうかも「慣れ」と関係してきます。
・近くが歪んで見える
普通のメガネは視野が広く、遠くがスッキリ見えます。
しかし、近くは見えません。
遠近両用メガネは、比べると非常にはっきり近くのものが見えるようになります。
ただ、近くが見えるのですが、
角度や頭の動きになどにより歪んで見えることがあります。
この歪みも遠近両用メガネではどうしようない事なのです。
ですから歪んで見えることに対する慣れというかあきらめが必要となります。
◆最後に
遠近両用メガネに慣れる期間というのは、人によって変わります。
私の場合は48才で遠近両用メガネを作りました。
使用する場面は仕事です。
その仕事内容はPC入力作業や軽作業です。
運転や走ったりするような激しい動きもありません。
見る範囲ですが、遠くをしっかり見る必要もありません。
5メートル範囲内が見えれば、ほぼ支障はないといった状況です。
そういった条件において約1ヶ月くらいで慣れました。